「40点主義」、6ヶ月の学習プラン

宅建試験に合格するためのボーダーラインは35~36点です。
ですから決して満点を目指す勉強をする必要はないのです。合格ラインからさらに余裕を見て、40点を確実に得点できる実力があれば、まず安心だと考えていいでしょう。

ですから宅建の学習では、つねにこの40点(得点)を意識した学習をしてほしいと思います。つまり問題集を中心に勉強するということです。

過去問中心の学習法は、独学で勉強する人にも、通学・通信講座を利用する方にも、同様にお薦めしたいことです。
ここでは宅建の学習プランの目安を6ヶ月(300時間)に想定して、基本テキストと過去問の使い方についてお話ししてみたいと思います。

初期2週間

基本テキストを2回繰り返して読みます。1回目は10日くらい掛けるつもりでゆっくりと読んで、宅建の法律的な考え方や初めて触れる用語に慣れていくことです。一通り読み通した爽快感は最高ですよ!
1~2回目の通読で、暗記のことを考える必要はありません。ここでのポイントは宅建の学習範囲の全体を見渡すことにあります。問題集には、ここで読んだこと以外の内容ほとんど出てきません(数問は出てきますが、それは受験者の誰も解けない問題です)。問題集と格闘する上での下地を、最初の2週間で作りましょう。

2ヶ月半

この75日間では、過去問10年分(500題)を3回繰り返すことを目標にしましょう。 単純計算ですと 500(問)×3(回)÷75(日)=(1日)20問 ということになります。 本試験では50問の出題を2時間で解くことになりますので、決してムリなペースではありません。

過去問を1回目にまわす時の手順ですが、
(1)過去問題を1問解く→(2)1問解く度に過去問集の「解説」を読み出題の趣旨を理解する→(3)理解が曖昧な部分を基本テキストで確認する
というプロセスを必ず守ってください。
宅建の学習では、用語の暗記も大切ですが、法令等に沿った出題の意図を追っていくことが大切です。
そのためには、(1)問題と(2)解説をセットで頭に入れていくことが欠かせないのです。 過去問を解く回数が2~3と増えるにつれて、(3)の基本テキストを開く回数は減っていくでしょう。それは暗記が定着してきた証拠でもあり、宅建の出題は推論を働かせて得点できる問題もあることがわかってきた証拠です。
念を押しますが、正解できるようになっても、(2)の過去問の解説については毎回読み直すようにしてください。

4・5ヶ月目

おそらくこの時点ですでに30~35点の得点はできる力がついているはずです。そこでこの時期に必要な対策として、苦手分野の克服とケアレスミスの撲滅ということが挙げられます。
「苦手分野の克服」は、みなさんそれぞれ不得意分野が異なるでしょうから、ここでは割愛させてください。
さて、「ケアレスミスの撲滅」という問題です。このことの大半は、出題の文章の「趣旨」を読み違えてしまうことにあります。
宅建の試験は記述をしない4肢一択問題であるため、設問の助詞や接続詞を微妙に変えるだけで、文章の意味をたくみに変えてしまう出題が非常に多いのです。
つまり、過去に出された問題が文章の内容を変えて、繰り返し出題されているということです。このパターンを把握することが、この時期の課題になります。この対策をすることで、それまでより3~4問は多く得点できるようになるはずです。

6カ月目

私は、このラスト1ヶ月を予備期間として確保しておくことをお薦めします。この期間の使い方もみなさんそれぞれに異なってくるでしょう。
それは過去問をもう2回転させることかもしれませんし、テキストに線を引いたところを集中して読み返すことかもしれませんし、また「税その他」に絞って、あと2~3点を補う勉強に集中することかもしれません。
一通りの学習を済ませたという自覚のある方なら、直前の模擬試験で腕試しをしてみるのも有効です。

いずれにしても、約6ヶ月間の学習期間を念頭に学習を始めることです。
これだけの余裕があれば、途中でどんな風に学習の軌道修正をすることも可能です。
10月の第3週が本試験であることを考えますと、試験勉強は5月のゴールデンウイーク明け当たりから始めるようにしたいものです。